無敵の人とは?富山発砲事件の島津慧大容疑者も無敵の人の犯行なのか?

   

連日、刃物を持った男が起こした

事件が日本全土を騒がせています。

 

昨日、2018年6月25日にも

代々木駅前の居酒屋に、刃物を

持った男が立てこもったばかりです。

 

そして今日富山で警察官を刃物で襲い

なんと拳銃を奪った上2人を殺害する

という事件が発生しました。

 

逮捕時に自らも銃弾を腹部に受けた

21歳の島津慧大容疑被疑者は重体で

意識不明になっているとのことです。

 

 

ここでクローズアップされているのが

「無敵の人」という言葉です。

 

無敵の人とはどういう意味なのか?

 

その意味と危険性について

考えてみたいと思います。

 

【関連記事】

増える無敵の人の犯罪への対策は可能なのか?富山銃撃事件は防げたのか?

 

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富山発砲事件発生、警察官と警備員の二人が死亡、島津慧大容疑者(21歳・元自衛官)は重体

 

一昨日、福岡でのセミナー講師Hagex氏

の刺殺事件、昨日の代々木での刃物男

立てこもりと事件が続いていましたが

 

しかしまた日本の犯罪史に残るような

凶悪な事件が発生してしまいました。

 

富山交番襲撃 警察官と警備員の2人死亡 21歳の男を逮捕
2018年6月26日 17時52分

26日午後、富山市の交番で、男が、警察官を刃物で刺して拳銃を奪い、近くの小学校にいた警備員に向けて発砲しました。警察によりますと、警察官と警備員の2人が死亡しました。容疑者は21歳の男で、駆けつけた警察官に撃たれて身柄を確保され殺人未遂の疑いで逮捕されました。

26日午後2時ごろ、富山市久方町にある奥田交番で、入って来た男が、突然、警察官を刃物で刺して拳銃を奪いました。

男は、交番を出て、奪った拳銃で、近くの小学校の正門付近にいた警備員に向けて発砲しました。

警察によりますと、この事件で、交番の所長で警部補の稲泉健一さん(46)と警備員の中村信一さん(68)が死亡しました

警察によりますと、容疑者は21歳の男で、駆けつけた警察官に拳銃で撃たれて身柄を確保され、殺人未遂の疑いで逮捕されました。消防によりますと、意識不明の重体だということです。

男は、交番の裏口付近から侵入し、複数の凶器を持っていたということです。

交番と小学校はおよそ100メートル離れた場所にあり、富山市によりますと、小学校では、耐震化の工事のために警備員が配置され、車の誘導などをしていたということです。

警察は交番の現場検証をして、詳しい状況を調べています。

引用:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180626/k10011496331000.html?utm_int=all_side_ranking-social_003

 

富山交番襲撃 容疑者は元自衛官
2018年6月26日 19時37分

26日午後、富山市の交番で、男が警察官を刃物で刺して拳銃を奪い、近くの小学校にいた警備員に発砲して、警察官と警備員の2人が死亡した事件で、逮捕された21歳の男が元自衛官だということがわかりました。

関係者によりますと、逮捕された島津慧大容疑者は元自衛官で、3年前の平成27年3月に自衛官になり、去年3月まで金沢市にある陸上自衛隊金沢駐屯地で勤務していたということです。

島津容疑者 町の広報誌で紹介
島津容疑者は3年前、自衛隊に入る際、地元の富山県立山町の広報誌で紹介されていました。

立山町の広報誌「広報たてやま」の平成27年4月号には、自衛隊の入隊予定者の1人として、島津容疑者が町長などから激励を受けたことが紹介されています。

この中で、町長は「人を助ける誇りある仕事にまい進してほしい」とエールを送っていました。

引用:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180626/k10011496701000.html?utm_int=news-social_contents_list-items_006

 

島津慧大容疑者の写真

出典:広報立山27年4月号

 

この写真の左のメガネの男が

島津慧大容疑者だそうです。

 

見た目はおとなしく見えますね。

 

 

警察官と、無関係の警備員の二人が

犠牲になる大惨事になってしまった

ようです。

 

 

犯人は富山県警は富山県立山町の職業不詳

島津慧大(けいた)容疑者(21)と報道

されました。

 

島津慧大容疑者は、警察に撃たれ

意識不明の状態で身柄を確保。

 

被害がこれ以上広がることがないのは

とりあえず一安心というところでしょうか。

 

 

もし仮にこのまま死んだとしても当然

自業自得で同情の余地はありませんが

ぜひ生きて犯行動機などをその口から

話してほしいものです。

 

 

過去にも警察官の所持する拳銃が奪われ

るという事件は何度か発生しています。

 

しかし、その銃を使って二人も犠牲者が

出てしまうというのは、過去最悪の事態

かもしれません。

 

警察官の拳銃奪われた過去の事件

▽2018年4月20日
愛知県豊橋市の飲食店で、けんかの通報を受けて対応に当たっていた警察官が腰のベルトの拳銃を男に奪われました。拳銃は同僚の警察官がすぐに取り戻し、男はその場で逮捕されました。

▽2016年1月14日
神奈川県横須賀市の団地で、刃物を持った男が駆けつけた警察官の拳銃を奪って警察官に向けて発砲し、警察官がけがをしました。男はその場で取り押さえられ、逮捕されました。

▽2014年5月14日
愛知県知立市で通報で駆けつけた警察官が、男ともみあいになり、所持していた拳銃を奪われて腕を撃たれ、けがをしました。男は、別の警察官にその場で逮捕されました。

引用:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180626/k10011496331000.html?utm_int=all_side_ranking-social_003

 

 

ここ最近の刃物事件とリンクしていると言われる無敵の人とは?

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今年になってから、刃物を持った男

が悲惨な事件を起こすケースが連続

しています。

 

そのことと連動するように見受けられる

ようになったワードが「無敵の人」です。

 

 

これは元2ch管理人として有名な

西村博之氏が使うようになったことで

徐々にネットで広まっていった言葉です。

 

 

無敵の人の増加。

逮捕されると、職を失ったり、社会的信用が下がったりします。

元々、無職で社会的信用が皆無の人にとっては逮捕というのは、なんのリスクにもならないのですね。

花輪 和一さんの刑務所の中とか読んじゃったりすると、「刑務所もそんなに悪いとこじゃない のかもねー」とか思っちゃったりもするかもしれません。

そんなわけで、刑罰がリスクだと思わない人たちというのが存在しているのが現代の社会 。
日本が法治国家であり、人権を尊重する限り、彼らが逮捕を恐れる可能性は少ないわけで す。

一昔前までは、社会的信用の無い人の発言力は居酒屋で騒いだり、雑誌に投稿したりする ぐらいしかなかったので、社会的影響力が少なかったのですね。

でも、現在はインターネットを使った犯行予告をすることで、警察官を特定の場所に動員 したり、飛行機を遅らせたり、警備員を走らせたりするぐらいの発言力が手に入ってしま っているわけです。

彼らは、それなりの社会的影響力を行使できる状態にあるのですね。

でも、欲望のままに野蛮な行動をする彼らを制限する手段を社会は持っていなかったりするわけです。

ちなみに個人的に、こういう人を「無敵の人」と呼んでいたりします

引用:http://hiro.asks.jp/46756.html

 

こちらのひろゆき氏のブログで

使われたのが語源とされています。

 

 

この内容から無敵の人を簡単にまとめると

 

「失うものが何もない人」

「刑罰がリスクにならない人」

 

ということになるかと思います。

 

 

その上で、この人たちが犯罪に走る要素

として、ネット社会で犯罪のハードルが

下がっていること、現在の法制度では

野蛮な行動をする彼らにリスクを感じ

させられない、などが問題であるとして

います。

 

 

元々、無職で社会的信用が皆無の人にとっては逮捕というのは、なんのリスクにもならない

 

このことが長じて、現在では「無敵の人」

無職の引き篭もりの男性というような

ニュアンスのスラングとして使われる

ことが多くなっています。

 

実際に、凶悪事件を起こしているのが

この「無敵の人」に該当するような

ケースが増えてきているようにも見えます。

 

 

彼らは、それなりの社会的影響力を行使できる状態にある

 

その無敵の人たちは、インターネット

社会でより社会的影響力を発揮できる

よになっている、犯罪行為を容易に

起こせるようになっていると言われ

ると、確かに昔よりもそのハードルは

確かに低くなっているように思います。

 

 

このインターネット社会と犯罪の

関連性はそれだけではないと思います。

 

犯罪の大多数の動機は、実際の所

人間関係によるものだと言えると

思いますが、その人間関係が簡単に

築けてしまうという点でも

 

インターネットは新しいトラブルの

種を生み出していると言えると思います。

 

 

無職で引きこもりネット漬けになれば

犯罪のきっかけも実際の行為も、発生

しやすいということが言えるのかも

しれません。

 

 

刑罰がリスクだと思わない人たち

日本が法治国家であり、人権を尊重する限り、彼らが逮捕を恐れる可能性は少ない

欲望のままに野蛮な行動をする彼らを制限する手段を社会は持っていない

 

昔から、引き篭もりの人は

ずっと存在はしていたと思います。

 

それに、自棄になって犯罪を

起こす人も昔からいました。

 

ですから、この「無敵の人」状態の人

たちのリスクが低かったことや、それを

制限しにくい日本の法制度であったこと

は過去から問題だったのかもしれません。

 

 

しかし、そこにインターネット社会が

ミックスすることで、少し状況が

変わってきている、というのが

 

ひろゆき氏をはじめとして、私達も

なんとなく感じてきているところ

なのではないでしょうか?

 

 

今年「無敵の人」が起こしたと思われる事件の数々

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今年だけでも、刃物と無敵の人だけで

かなりの凶悪事件が発生してしまって

います。

 

東海道新幹線 斧無差別殺人事件

 

出典:https://life-design24.com/toukaidoushinkannsenn_hanninn

 

出典:朝日新聞

 

2018年6月9日発生

容疑者名:小島一朗

年齢:自称22歳

職業:自称無職

動機:「むしゃくしゃしてやった。誰でもよかった」

 

 

これも悲劇的な事件でした。

 

他の乗客をかばった男性が、斧で

めった刺しにされて亡くなっています。

 

犯人は無職の22歳小島一朗容疑者でした。

 

 

金沢市役所刺傷事件

 

2018年3月14日発生

容疑者名:高畑潤一

年齢:33歳

職業:無職

動機:生活保護の打ち切り?

 

 

この事件も、死者こそ出なかったものの

市役所で人を次々に襲い4人を負傷させ

るという恐ろしい事件でした。

 

刃物を5本持っているなど、明確な

殺意を持って犯行が行われたと思われ

ましたが、犯行の3ヶ月後の6月に

心神喪失状態であったとして不起訴

になっています。

 

 

福岡セミナー講師刺殺事件

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出典:日テレNEWS

 

2018年6月24日発生

容疑者名:松本英光

年齢:42歳

職業:無職

動機:ネット上での恨み

 

これもかなり衝撃的、かつ象徴的な

事件だったと言えるかもしれません。

 

ネット上の掲示板でのやり取りだけで

面識もない相手を刃物で殺害してしま

いました。

 

この事件では、ネット上で名前を公開

するリスクなど、今後多くの人に影響

を与える可能性もありえるでしょう。

 

 

他にも数多くの「無敵の人」が

関係する事件があると思いますが

目立つもの3つを取り上げました。

 

本日発生した富山銃撃事件の犯人も

去年3月まで自衛官だったという報道

から、現在「無敵の人」である可能性

が高いと思われます。

 

 

「無敵の人」の犯行はこれからも増え続ける?

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今年目立つ事件だけでも、「無敵の人」

に該当する人が引き起こしている事件は

多数発生しています。

 

ブログ記事でひろゆき氏が「無敵の人」

の言及をしたのは実に10年ほど前です

が、それがだんだんと顕在化している

と言えるのかもしれません。

 

 

特に、就職氷河期から職に恵まれ

なかった団塊ジュニアからその少し

下の層が40代に入っており

 

悲観的感情や絶望的な気持ちが

限界近い沸点を迎えているという

ような指摘が多く見られました。

 

 

この年代の層は、さらにこれからの

10年20年でより問題が悪化する

可能性があると言えるでしょう。

 

もしその様なネガティブなエネルギーを

貯めている層がいるとすれば、確かに

何か救いが必要なのかもしれません。

 

 

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