菅野完がアメリカで逮捕された女性暴行事件の詳細は?国外逃亡中でこの後どうなる?
森友学園問題で一躍注目を集めた菅野完氏が、なんとアメリカから逮捕状が出されていたことが週刊現代から報じられました。
報道の内容を見てみると、菅野完氏は女性への暴行で2度逮捕されており、しかも2度めの事件では保護観察中に国外逃亡したとのこと。
一体、どんな事件だったのか?
その内容について、少し詳しく見ていきたいと思います。
目次
菅野完はどんな人?経歴や過去の出来事
菅野完(すがの・たもつ)
出典:Twitter
愛称:ノイホイ 本名:鈴木寛次(未確定) 生年月日:1974年11月11日 出身地:奈良県天理市 居住:東京都港区
出身高校:明晴学園高等学校 出身大学:テキサス大学オースティン校 職業:著述家(著作家、フリーライター、活動家)
著書:日本会議の研究
受賞歴 石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞奨励賞(草の根民主主義部門) 第1回大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞読者賞
結婚歴:あり(離婚) 子供:兄妹の二人
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菅野完氏は、昨年の森友学園問題で籠池夫妻へ接近したことで脚光を浴びた人物です。
当時も職業がなんなのかについては議論になりましたが、どうやら著述家ということで落ち着いたようです。
その森友学園問題で起こした騒動の顛末に関しても、いまだ解決していない部分がたくさんありますが、それとまた別に新しい問題について週刊現代から報道がされました。
菅野完がアメリカで逮捕された女性暴行事件の詳細
この報道は、2018年7月30日に発売された「週刊現代」の紙面に掲載されたものです。
ただ、菅野完氏本人が、内容について疑義を表明しており、訴える姿勢も見せていることからその報道のされ方に関しては現時点では保留としたいと思います。
とはいえ、事件の内容に関しては事実であることは菅野完氏本人も認めているようですので、そちらの事実関係についてわかりやすくまとめてみたいと思います。
内容としては、20年前に、当時アメリカにて同棲中だった女性に対して、暴行をして2度逮捕されている、という件に関してです。
1997年8月27日 最初の暴行事件で逮捕
・発生場所 アメリカテキサス州キリーン市 菅野完氏自宅アパート
・加害者 菅野完(当時22歳)
・被害者 A美さん(当時20歳 同級生・ガールフレンド・交際1年)
・逮捕理由 傷害罪
警察に提出された上申書によると内容はこのようなものだったようです。
「彼の電話料金を支払えと言われたんです。私は彼の電話を使うときは、必ず彼の許諾を得たうえで、フリーダイヤルだけを使っていたから、料金を支払ういわれはないと拒否した。すると、彼は私に電話料金の請求書を投げ、さらに電話機を私の顔に投げつけたんです。それで大量の血が鼻から流れ出ました。警察を呼ぼうとしましたが、彼は電話機をとりあげ、何度も私を叩き私を押し倒したので、私は叫び声を上げて隣人に助けを求めたのです」(上申書より)
引用:https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180730-00056734-gendaibiz-soci&p=1
A美さんはかなりの出血で病院へと搬送されます。
1997年9月5日 菅野完氏が傷害罪で逮捕
結果として、菅野完氏はキリーン市警察により傷害罪で逮捕され、キリーン市拘置所に収監されることとなります。
1998年5月29日 菅野完氏 罰金650ドルと12ヶ月の保護観察処分の判決
この傷害罪に対して、翌年5月29日に判決が言い渡されます。
菅野完氏側は争わなかったため、罰金650ドルと12ヶ月の保護観察処分がこの時点で確定していました。
1998年5月23日 判決直前に菅野完氏は第二の傷害事件を起こしていた
・発生場所 アメリカテキサス州キリーン市 菅野完氏自宅アパート(最初のアパートとは別)
・加害者 菅野完(当時23歳)
・被害者 A美さん(当時21歳 同級生・ガールフレンド・交際1年)
・逮捕理由 家族同居人への傷害罪
問題が大きいのはこちらということになります。
判決が出たのは5月29日ですから、こちらの事件はその前、つまり前の傷害事件の保護観察処分中に起こした事件ということになります。
しかも相手は同じA美さん。
本人の証言では、顔を殴られたという内容だったようです。
常習的であり、ただの傷害罪からDVの罪に格上げされています。
菅野完氏は保証業者を利用し、2500ドルの保釈金を収めたとされています。
1999年6月25日 菅野完氏は裁判所に姿を見せず国外逃亡へ
この二度目の傷害事件は、更に翌年の6月25日にテキサス州ベル郡第2裁判所で公判が行われました。
保護観察中の再犯、常習的な傷害行為ということもあり、前回よりかなり重い判決になる可能性が高かったでしょう。
しかし、なんと菅野完氏はここに姿を表しませんでした。
この逃亡に対し裁判所は、保釈金の没収と菅野完被告に対する再逮捕令状の発行をしました。
1998年8月頃に日本への国外逃亡を図ったか?
どうやら当時、2年制のセントラル・テキサス大学に菅野完氏とA美さんはそれぞれ同学年として在籍していたようなのですが、菅野完氏は1998年8月頃までしか通っていなかったようです。
そのころ日本へ帰国、つまりアメリカ側から見れば国外への逃亡犯となったわけです。
その後、菅野完氏は日本でサラリーマンになり2014年頃まで続けていたそうです。
その終盤の2013年には、あのしばき隊の創設メンバーの一人として活動するも決別。
2016年に日本会議の研究を出版しいくつかの賞を受賞。
2017年には森友学園問題に登場。
というのが菅野完氏の事件後の大まかな流れになります。
菅野完氏本人からの弁明は?
この報道に関しては、菅野完氏本人は週刊現代書籍の発売される前日から、個人ブログやツイッター上でさまざまなコメントを発信しています。
御指摘の内容は全て事実です。頂戴した質問状にある内容がそのまま20年前の私の姿です。あまりにも愚かで、いくら反省してもしきれません。
お相手の女性には、雑誌の取材に答える形ではありますが、改めて謝罪します。申し訳ありません。
実母の死去や生活に追われ出頭することができないまま、司法機関や相手方からの強い要請もなく、裁判が収束に向かったと合点しておりました。なお、DVおよびハラスメントについては、自分の至らなさを痛感することがあり、認知行動療法などのプログラムを受けております。
詳細な資料が手元にないため、どのような法的手続を踏んでいくべきかについていますぐ判断を下すことができず心苦しいばかりです。今後は弁護士の指導のもと、急ぎ米国のしかるべき機関等に問い合わせ、詳細を確認した上で、謝罪と刑事手続を誠実に履行してまいります。
引用:http://www.sugano.ne.jp/2018/07/30/ongendai/
基本的に事実関係については認めています。
さらに、6年前に週刊金曜日で報じられた女性への暴行事件についても認めており、それらの菅野完氏に内在する嗜虐的指向の改善策として、行動認知プログラムなどでの治療に務めていることも表明しています。
その上で、週刊現代側には取材のプロセスと、表記について虚偽があるとして、名誉毀損訴訟などまで含めて検討しているということのようです。
これらの点に関しましては、過日Twitterにて言明したように名誉毀損訴訟等をはじめとする様々なチャネルを通じ、今後も週刊現代サイドとの対話を重ねていく所存です。
引用:http://www.sugano.ne.jp/2018/07/30/ongendai/
ツイートでも延々とこの件に関してツイートしていますが、こちらのほうがより語気は強いですね。
その悪質な印象操作は、当然のことながら、名誉毀損に該当します。さきほど、代理人弁護士とも相談し、当該記事につき、講談社に対して、刑事・民事両面での、名誉毀損訴訟を行うことを決断しました。
繰り返しますが、刑事と民事、両方の名誉毀損です。
— 菅野完事務所 (@officeSugano) July 28, 2018
さらにこの件の情報拡散についても、牽制しています。
おそらく月曜日になれば、いろんな連中が当該記事の画像をTwitterやあちこちにアップするのでしょう。そうされるのは、各位のご自由ですし、当方は止めるつもりもなにもありません。権利意識がなくて雑誌誌面をそのまま載せるバカは未来永劫根絶できないでしょう。どんな人にも愚行権はあります。
— 菅野完事務所 (@officeSugano) July 28, 2018
この辺はネットで活躍する人ならではな感じがしますね。
アメリカからの国外逃亡中であることが判明!このあとどうなる?
アメリカから見て国外逃亡してしまっているので、この事件は時効にはなっていません。
ですので、菅野完氏は今後この件についての対応に迫られることとなります。
本人からも精算するという形で表明されています。
この20年、出頭要請や被害者側からのコンタクトが一切なかったために、司法手続きが収束したものと勝手に合点していたことも、当方の過誤でしかなく反省するところです。今回、週刊現代の取材をうけて気づきを得たため、この点に関しては、週刊現代編集部に感謝するところです。週刊現代が指摘するところの未完了となっている司法手続きに関しては、改めて向き合いなおし、清算に取り組んでまいります。
なお、すでに、テキサス州現地の司法手続きで何が必要かどのような対応が必要かを確認するために、専任の弁護士と契約を新たに結び、清算手続きを前に進めております。この手続きの進捗や見通しに関しましては、進展あり次第、ご報告申し上げます。
引用:http://www.sugano.ne.jp/2018/07/30/ongendai/
どうやら2度めの逮捕時の保釈金2500ドルもまだ払っていないようです。
しっかりと犯してしまった罪については償っていただきたいところです。
まとめ
本人は殊勝な形で事件に対して表明していますが、実際のところかなりひどい事件であることは間違いありません。
そもそも、元しばき隊、数々の傷害事件、著書日本会議の研究の内容、日頃の言動、まあかなり普通じゃない人であることは明らかかなと思います。
私は以前サポート業務をしていた際に、業界ゴロと言いますかプロ(?)のクレーマーみたいな人の対応をした時に軽く軟禁されたりし経験があるのですが、菅野完氏はその時のあちら側の人とすごく話し方や雰囲気が似ています。
その手の人たちになにか通じるものがあるのかなと私は思っています。
極論、そういう人となりは仕方ないとしても、それをジャーナリストとして公共のテレビや新聞などに登用することは、問題があるのではないかと思います。
メディアの崩壊の一端と言えばそうなのかも知れませんが、とても危険なことだと思います。
それと、経歴であるテキサス大学オースティン校出身というところにも疑義が生まれてしまっているのではないでしょうか?
報道によると、2年制のセントラル・テキサス大学に菅野完氏とA美さんの二人は通っていたこととなりますから、果たして整合性が取れるのでしょうか?
この事件はまだ動きがありそうですので、引き続き注視していきたいと思います。
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