あえて言おう、高校生が動物撲殺することがそんなに悪いのか?と
こんにちは!境子です!
昨日、私のtwitterの
タイムライン上に、かなり刺激的な
ツイートが流れてきました。
残酷なので引用はしませんが
高校生が動物をバットフルスイングで
撲殺したという武勇伝のツイートと
それを非難する多くのツイートでした。
これはもちろん良くないことなのですが
その後のネットでの盛り上がりに
少し違和感を感じましたので
その点に関してブログに
書かせていただこうと思います。
目次
twitterでの動物撲殺の糾弾から1日でYahoo!トップニュースへ
こういう、自己主張の間違った形が
ネットという媒体を経由した結果
大ニュースにまでなってしまうと
いうことは最近良く起こっています。
今回の動物を撲殺しましたという
本人のツイートから
それを見た人による糾弾と炎上
そして
ニュースになりさらに大炎上
と、そのいつもの流れを
トレースしていました。
あらら、またか……、と。
今回の騒動、ちょっと画像等
刺激的な内容のため引用はしませんが
高校生は個人情報を普通に公開していて
個人が特定できるレベルのアカウントで
「バットでフルスイングしてぶち殺して
やった」というコメントと一緒に
殺された動物の仰向けになった
写真が添付されているツイートが
火種のもととなっていました。
承認欲求の毒が人を苦しめる
私はこういうことの原因を
承認欲求の毒と表現しています。
承認欲求とは誰もが持っている
欲求で、私を見て!俺を見て!
と言うような湧き上がる感情です。
これは上手く使えば
良い成績をとったり
社会に貢献したりする
方向に向かいますが
間違った方向に向かうと
不良になって、親や先生の
注目を集めようとしたり
相手を攻撃することで
自分に意識を向けさせようとします。
この承認欲求が、無自覚に
マイナス方向に向かった結果
痛い目を見る人がとても多いな
という印象を、最近の情報化社会では
特に強く感じるようになりました。
この高校生も、目立ちたい
注目を集めたいという感情が
ちょいワルな方向に進んでしまう
いわゆる若気の至りに類するような
行動パターンだったといえるでしょう。
しかし、そのはけ口の選択は
大いに間違っていました。
本人も想像しないような
凄まじい毒となって、いまごろ
その身に受けていることでしょう。
あえて言いますが、害獣を高校生が撲殺することはそれほど悪いことですか?
もちろん、動物であっても
命を殺めてしまうことは
いいか悪いかで言えば
それは当然悪いことです。
しかし、今回のケースで言えば
花壇を荒らした害獣という建前です。
それを怒りに任せて撲殺してしまった
としても、その部分だけで考えれば
それほど責められるようなことではありません。
害獣害虫の駆除の観点で考えれば
家の屋根に出来た蜂の巣だって
普通に駆除しますよね。
言うまでもありませんが、もっと大きな
動物だって、害獣として我々の見えない
ところでは毎日駆除されているんです。
虫と動物とだと違う
という人もいるでしょうし
感じ方は人それぞれだと思いますが
それでも今回の動物撲殺という
行動自体は、これに類するものであり
それほど責められるようなものではないはずです。
そして、やったのは高校生で
あるというところです。
はっきり言って、まだ子供ですよ。
実際子供なんて
ものすごい残酷じゃないですか。
カエルの口に爆竹を咥えさせたりとか
蟻の巣を水攻めしたりとか
そんな経験を経て大人になっていきますよ。
そういう残酷なステップを踏むことも
取り立てて異常なことではなく
良くある流れであり、そうして
学んで成長していったりします。
高校生にもなってと思う人もいるかも
しれませんが、程度とタイミングが
ちょっとずれてるだけで、この程度は
十分に許容範囲だと私には思えます。
問題なのは、自らの承認欲求に従い
それを公衆の面前であるtwitterの
タイムラインに流したことが
課題として大きいと言えます。
求められるのは今の時代に合ったメディアリテシーと新しい常識
人は多くの失敗をし、その経験から学び
成長していきます。
今回の彼のケースも、ことの程度から
考えれば、子供の頃の体験談として
成長の糧になるべき程度のもののはずです。
それに対して、この炎上の大きさは
あまりにも不釣り合いなものと
いえるのではないでしょうか?
こんなに騒動になってしまったら
下手したら取り返しがつきませんよ。
明らかにやりすぎと言わざるを得ません。
もし仮に昭和の時代であれば
庭の花壇を荒らした動物を高校生が
バットフルスイングで撲殺した
ということを、周りに武勇伝として
吹聴したとしても、炎上騒ぎになる
ようなことはあり得なかったと思います。
ましてやトップニュースで
流されるなどとは
そんなことは起こりえませんよね。
しかし、テクノロジーの
急速な発展がなされた今は
それが起こる可能性があります。
これは
新しい常識みたいなものですよね。
今回も、情報拡散のリスク
手軽と思えるネットやSNSへの
使い方、向き合い方など
そういったことに注意しなければ
いけないということを改めて感じますし
特に分別の難しい子供には
もっと徹底してその重要性を
大人たちが教えるべきでしょう。
周りの大人の中に大人気が無さ過ぎる人が結構いる
起きてしまったことは
もう仕方ないですし、もちろん
一番悪いのは本人なのですが
それでも周りの反射的なバッシングは
あまりに大人気がないと感じてしまいます。
高校生が、庭を荒らした動物を殺した
これだけならそれほど大騒ぎする
必要は無いことのはずです。
感情に任せて動物を殺し、そのことを
承認を満たしたい感情に従って自慢した子供と
それを見て感情的になり
反射的に感情の不快感を表明する大人。
場合によっては感情的に
子供を攻撃までする始末。
これじゃ、やってることは
同じレベルですよ。
単なる感情と反射の応酬じゃないですか。
争いは同じレベルでしか起こらない
みたいなあれなわけですよ。
いや、子供より大人の方が
歳の分だけたちが悪いかもしれません。
不愉快な気持ちになるのはわかりますが
そこはそのまま感情を返してしまうと
同じレベルになってしまうので
そのようなときこそ一度冷静になって
その事象に対してトータルで
どうすることが一番いいのか、考えてみて
から反応していただきたいなと思います。
この問題でも一番の問題はマスコミかもしれない……
この情報拡散において
一番力を持っているのは
結局マスコミなんだと思います。
今回の件も、twitterや2ちゃんねるで
ワイワイしてる時よりも
マスコミが取り上げた途端に
爆発的に拡散しているように感じました。
こうなると、この高校生の人生も
左右しかねないレベルの問題に
なってしまいました。
報道する側に、そのような
自覚がちゃんとあるのでしょうか?
話題になっているからと言って
何でもニュースにして
いいわけではありません。
未成年の若気の至りを
面白おかしくとりあげて
その子供の人生を狂わせる
などということは
許されることではないと思います。
そもそも、普段から特定の国籍者の
犯罪に対して、匿名報道したり
通名報道でお茶を濁したり
そういう謎の配慮や
報道しない自由を
乱発しているじゃないですか?
普段から、事実をありのままに
流してるわけじゃないのに
こんな時だけ盛り上がっている話題を
影響力も考慮せずにニュースにする
というのは、明らかに偏っているな
と感じます。
今回などは特に、この高校生は個人情報
が特定できるレベルのアカウントで
ツイートしているわけですし
このニュースが流れてしまえば
調べれば誰でもほぼ個人が特定できる
ことはわかっていたはずです。
それを知っていて報道していることに
マスコミの無責任な悪意を
感じざるを得ません。
個人個人の情報管理のあり方とは
全く別に、現在の報道のあり方には
大きな問題があるのではないでしょうか。
もっと適切な報道倫理を持って
適切な報道しない自由を
使っていただきたいものです。
報道で高校生を炎上させるなんて
言語道断ですよ、ほんと!